
4歳児におすすめの絵本とは?
4歳くらいになると、子供も大人が言っていることを半分以上理解するといわれています。
もちろん、すべてを理解しているわけではないので、時には意思の疎通ができないことだってありますよ。
それでも、こちら側が伝えたいことを理解しようとする時期でもあります。
伝えたいことを自然な形で伝えるアイテムとして絵本があると思うんです。でも4歳児にはどんな絵本を読んだらいいのか迷いませんか?
4歳は、心も身体も急激に成長する年齢です。
ドキッとするような鋭いことを言ったかと思ったら、赤ちゃんのように甘えてきたり愚図ったり。
とにかく感情が忙しいのが4歳児。
でも確実に成長しているなぁと実感できる時期でもあります。
例えば、ハサミなどの道具を上手に使えるようになったり、単語で返していた会話が、ちゃんと文で返してきたり。
説明などもできるようになるといわれています(「今日幼稚園で〇〇があって、みんなで笑っちゃった」など)。
また、ごっこ遊びなど他の人物になりきれる用にもなります。お友だちと意見が違えば自分の意見を伝えることだってできるんです。
こんな時期に、子供の個性を伸ばすのも大人の役目なのかもしれませんね。
そこで、急成長中のこの時期におすすめの絵本をご紹介したいと思います。
4歳児におすすめの絵本① こんとあき
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価格:1,430円 |
こんとあきの二人旅です。その旅はハプニングの連続で、読みながらハラハラドキドキが止まりません。
果たしてあきは無事におばあちゃんのところにたどり着けるのでしょうか?
あきを守ろうとするこんの健気さと、そんなこんの気持ちを感じ、必死に踏んばるあきの姿は読み手、聞き手の心に熱いものを伝えます。
作品の中のこんは人間のように動いているように描かれていますから、現実にはおきないおはなしです。
でも4歳児にとって、赤ちゃんの頃から使っているものを大切にしている、いつもそばに置いておくアイテムってどんなに古くなっても、ものすごく大切なんです。
その大切なものと一緒なら、勇気だって出せちゃうんです。ちなみに我が子はずっと幼児教材のキャラクターをいつも大切にしていて、汚れて洗うのは我が子がお昼寝をしている間のみ。
しかもハンガーに干すなんてところを見られたら大泣きだったので、洗ったらすぐに洗面所でドライヤーで乾かしていました(笑)
何かを頑張ろうとする気持ちが育つ1冊です。
4歳児におすすめの絵本② とけいのほん
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価格:1,980円 |
タイトルのとおり、時計の読み方が覚えられる絵本です。でもこの絵本はちょっと注意が必要です。
実は、「時計の読み方を勉強させたいわ」という気持ちで読んでしまうと、子供はこの絵本にハマらない可能性が高いんです。
4歳児はまだまだ勉強なんて分かりません(正確には無意識に学んではいるんですがね)。
「長い針が…」とか「短い針が…」なんて言われると、頭がパニックになってしまうこともあります。なので、他の絵本と同じように、そこに書かれている文字を読むだけにすることをオススメします。
子供は何度も繰り返して読んでもらうだけで、勉強と同じ効果が得られます。もしかしたら小学校に上がる前の方が、気張らずに知識が得られるのかもしれませんよ♪
この絵本は、どんぐりぼうやが時計の読み方を教えてくれます。
パパやママは、どんぐりぼうやが言っていることを代弁するだけでいいんです。
ちなみにこの絵本には、とけいのほん2もあります。こちらはおばけが登場します。1で時計に抵抗がなくなったら、2も読んでみてはいかがでしょうか。2の方は何時何分まで分かるようになっています。
4歳児におすすめの絵本③ まるまるまるのほん
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価格:1,430円 |
対象年齢は0~3歳になっているこの絵本。
でも実際に購入した人たちの感想としては、「絵本に書かれている指示が分からない年齢だと面白さも半減してしまうのでおすすめは4歳くらいから」という意見がとても多かいんです。
最初に黄色いまるを押して次のページに行くと黄色いまるが増えている…指示通りしていくとまた何かが起きる!
まるで、絵が動いているような体験型の絵本です。私自身がメッチャ体験してみたいって思っちゃっています。
大人もハマる絵本なので、家族みんなで楽しめる1冊だと思います。
4歳児におすすめの絵本④ バムとケロのそらのたび
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価格:1,650円 |
ハプニングのたびにおこる、しっかり者のバムと遊びやいたずら大好きなケロちゃんとのやり取りが笑えます。
子育て中のパパやママにとっては発見があるかもしれません。バムがパパやママ、そしてケロちゃんはお子さんかもしれませんよ。
くりぬきカボチャやコウモリなんかも出てくるので、ハロウィンの時期に読むとより楽しめそうですね。
バムとケロはシリーズものなのですが、各絵本に他のシリーズのことが出てきたりするので「あ、これ、あのシリーズに出てきた!」なんてことがあり、遊び心満載の作品です。
4歳児におすすめの絵本⑤ くれよんのくろくん
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くれよんのくろくん (絵本・こどものひろば) [ なかやみわ ] 価格:1,320円 |
児童館や図書館、幼稚園、保育園など子供が利用する施設においてある確率が高い絵本の1冊です。
くれよんの仲間たちは、次々に箱を飛び出して、きれいな絵を描き始めます。でもくろくんだけは、仲間に入れてもらえません。「きれいな絵の中に黒はいらない」と思われていたからです。
くろくんが寂しそうにしていると、シャープペンのお兄さんがくろくんにあることを提案します。言われたとおりにすると、くろくんは他のみんなから責められてしまいます。
そこにシャープペンのお兄さんがきて、あることをすると…
他のいろたちはくろくんを仲間に入れてくれるようになりました。
というおはなしです。くろくんはどんなことをしてみんなに責められたのでしょう?そして、シャープペンのお兄さんはどんなことをして、くろくんをみんなの仲間にしてくれたのでしょう。
絵本の中では、“くれよん”でのおはなしですが、4歳くらいになると、仲間意識も芽生え始め、自分が嫌いだ、苦手だというお友だちを仲間に入れないことも起こってきます。
そんな時に「みんな仲良くできる方法」を考えられたら素敵ですよね。もちろん仲間ってとっても大切。なので、仲間がいることは素敵なことなんですよ。
でも、仲間外れになる子がいるのは仕方ないこと、ではないと思うんです。
みんなが一緒に何かをやる時に、誰かが仲間外れになっていたら、このシャープペンのお兄さんみたいに一緒にできる方法を考えられる子になってくれたら嬉しいと思いませんか?
4歳児へのおすすめ絵本5選【まとめ】
- 4歳児は心も身体も急成長の時期!その成長をうまく伸ばしてほしい時期
- 好奇心急成長の今だからこそ大冒険のおはなしを!【こんとあき】
- 勉強させようって大人の気持ちを封印して読んでほしい【とけいのほん1】
- 絵本の中のまるが動き出す?!大人も楽しい【まるまるまるのほん】
- しっかり者といたずら好きのハプニング続きの大冒険【バムとケロのそらのたび】
- 「自分と違う子は仲間外れ」なんていわないで!みんなと仲良くなる方法を考えさせられる【くれよんのくろくん】
3歳から4歳になると、たった1年の違いなのに急に成長を実感できる時期。
言葉だってどんどん吸収していきます。だからこそ絵本選びはより慎重になる時期かもしれませんね。
成長には個人差も出てくる時期でもあるので、お子さんが喜ぶ絵本なら対象年齢なんて気にしないでいいと思うんです。今回ご紹介した作品は、一般的に4歳が喜ぶ絵本です。絵本選びに迷った時に思い出してもらえると嬉しいです。
5歳児におすすめの絵本とは?
お子さんが5歳になると「そろそろ小学校入学の準備を!」なんてことが頭を過ぎるのではないでしょうか?
幼稚園や保育園でもひらがなを教えるようになったり、ママ友たちの間でも「小学校」というキーワードが話題に上がることも増えてくる時期かもしれませんね。
親としては、小学校で役に立つような絵本を選びたい頃。そして、願わくば「自分で読める絵本を」なんてことも考えてしまいませんか?
でも5歳児が読める絵本って、ただひらがなやカタカナが読めればいいわけではありません。読み方の抑揚で子供たちはその言葉の意味を理解しやすくなるのです。
ということで、もうしばらくはパパやママが読んで聞かせてほしいなと私個人的には感じます。
5歳くらいになると、規則正しい生活習慣が身についてきます。例えば「起きる時間」と「寝る時間」が分かるなどです。
ご飯の時間も理解してくるようになることが多いようで、箸を上手に使えるようになるのもこの時期が多いと言われています。
食事に関していえば、こぼしたものを布巾で拭くこともできるようになるでしょう。
生活面では、お手伝いをしたがる時期でもありますし、道徳を理解し始める頃でもあります(いいことと悪いことが何となくでも分かってくる時期です)。
それと、個人差はありますがこの頃から「比較」ができるようになるともいわれています。例えば「こっちの方が大きい」とか「こっちの方が多い」など。兄弟姉妹がいる場合には、ほんの少しの量の違いすらツッコミを入れてくるのも5歳前後といわれていますので、親御さんは気を遣いますよね(^^;)
そこで、こんなにたくさんのことができるようになったこの時期におすすめの絵本をご紹介したいと思います。
5歳児におすすめの絵本① キャベツくん
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価格:1,430円 |
この絵本は、読み手が楽しむことで聞き手がより絵本の世界に入り込む1冊なので、パパやママは、キャベツくんとブタヤマさんになりきって聞かせてあげてみてくださいね。
5歳児におすすめの絵本② ともだちや
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ともだちや2版 (「おれたち、ともだち!」絵本) [ 内田麟太郎 ] 価格:1,100円 |
キツネとオオカミのコンビでお届けする「おれたち、ともだち!シリーズ」の1冊目です。
「ともだちや」では、キツネが1時間100円で友だちが欲しくて寂しい人に友達になってあげる「ともだちや」を始めるおはなしです。
「友だち」という関係が分かってくる年齢は3歳くらいといわれているので、「なら、どうして5歳児におすすめなの?」という疑問が出るでしょう。
理由は、「この絵本には時間やお金の表現が出てくるから」なんです。
3歳くらいだとまだ時間やお金というものの意味が分かりにくいのですが、5歳くらいになるとそれが分かり始める頃なんです。
「1時間ってどれくらい?」「100円ってどれくらい?」という疑問から少しずつ時間やお金の価値を理解してくるので5歳くらいからがちょうどおすすめの時期でもあるのです。
5歳児におすすめの絵本③ しりとりのだいすきなおうさま
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しりとりのだいすきなおうさま (チューリップえほんシリーズ) [ 中村翔子 ] 価格:1,430円 |
タイトルからも予想できると思いますが、言葉遊びの絵本です。
ここに出てくる王様は、なんでもしりとりの順番に並んでいないと気が済まない王様です。
ある日家来たちは王様をちょっぴり困らせたくて、食事の時にあることを計画します。果たしてその計画とは…?
言葉をたくさん覚える時期でもある5歳。
実際の生活の中でも“しりとり”ができる年齢です。
王様のように困らせてしまうしりとりはイヤですが、楽しいしりとりなら大賛成!
パパやママとはもちろんのこと、友だちとも楽しめる遊びがあることを知るきっかけの1冊です。
しりとりって知らず知らずのうちに言葉を覚えられる遊びなんですよ。
時々無理矢理言葉を作ってみたりするのも、また楽しい♪(あ、でも「それはないものだよ」ってちゃんと教えてあげてくださいね)
5歳児におすすめの絵本④ いいからいいから
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価格:1,430円 |
対象年齢は3~4歳向けですが、5歳児の方がより内容を理解できるのではと思い、選びました。
表紙を見ても分かるように、絵には愛嬌があり、憎めない(笑)
作品の内容もこんな感じのゆる~いおはなしです。
何があっても「いいからいいから」というおじいちゃんに、毎日一生懸命育児を頑張るパパやママの心まで軽くしてくれるでしょう。
最初から最後まで、ゆる~く展開していくのですが、要所要所で「ドキッ!」とする展開も散りばめられています。
やる前から「ヤダ!」といったり、ちょっとやって「できない!」なんていう子にもおすすめの1冊です。
この作品は、読み手や聞き手の肩の力を抜いてくれる作品です。
そして、なんとこちらはシリーズ化されています。しかもタイトルもいいからいいから2、いいからいいから3と、数字をつけただけのこれまたゆる~いシンプルさ(笑)
癒されながら、学べるおすすめ絵本です。
5歳児におすすめの絵本⑤ ちょっとだけ
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価格:990円 |
5歳という年齢は、下に弟や妹がいる子も増える年齢。
お兄ちゃんやお姉ちゃんになったことで、「ちょっとずつ」今までとは違う生活になることが多いのではないでしょうか。
そんな生活をお兄ちゃん、お姉ちゃんの立場から見た作品です。
一生懸命、お兄ちゃんやお姉ちゃんになろうとする健気さとそれに気付いて大きな優しさで包み込んでくれるママがリアルに感じられるでしょう。
多くの家族が経験するであろう「家族が増えて変わること」と「変わってはいけないこと」に気付かせてくれる1冊です。
お子さんに読んであげるのにもおすすめですが、実は、パパやママにも読んでもらいたい1冊でもあります。
5歳児へのおすすめ絵本5選【まとめ】
- 規則正しい生活や道徳の理解が始まる年齢でより大人に近い生活ができるようになるのが5歳
- 繰り返しがクセになる?!読み手が登場人物になりきるのがコツの【キャベツくん】
- 友だち、時間、お金が出てくる5歳児がその価値を知るきっかけになる【ともだちや】
- 言葉遊びが楽しくなる?たくさんの言葉を覚えるチャンスになる【しりとりのだいすきなおうさま】
- おじいちゃんの口癖で子供も大人も心が軽くなる?【いいからいいから】
- お兄ちゃんやお姉ちゃんになった子の気持ちを描いた【ちょっとだけ】
5歳という年齢は、とにかく何でも吸収してしまう年齢です。
この時期に、あれこれ詰め込むと、ビックリするくらい吸収します。でも、何でもそうですが物には限界があります。
子供の将来を考えたら少しでも早く小学校の勉強を始めたいと思われる親御さんもいらっしゃるでしょう。
もちろん、お子さんのことを考えていることなので素晴らしいことだと思います。
でも、勉強の合間、少しでもいいので絵本などを読んで聞かせて親子のコミュニケーションを続けてほしいと思います。
幼いころの記憶は、大人になっても残っているものです。「パパやママは厳しかった」「怖かった」という記憶より「楽しかった」という記憶が残っていてほしいと願わずにはいられません。