
6歳は小学校入学を控えた大切な時期ですよね。
ひらがなやカタカナなども読み書きができるようになって、絵本だってひとりで読めるお子さんもいるでしょう。
ひとりでできることが増えたこの時期こそ、絵本の出番なんです!
もう少しだけ、お子さんに付き合ってほしいので6歳におすすめの絵本をご紹介したいと思います。
私の身近にいる保育士に直接聞いた就学前におすすめの絵本はこちら!
もくじ
6歳児におすすめの絵本とは?
友だちに興味を持ち、仲良しの友だちが作れるようになります。
遊びの中に、自分たちでルールを考えてそれに沿って遊べるようになります。
マナーや約束も守ることができるのもこの時期。
そして、自己紹介だってできるようになる子が多いのもこの年齢。自分の名前、年齢、誕生日などを覚えて言える子が増えてきます。
それらを書くこともできるようになる子が多いので、「成長したなぁ~」と改めて感動するでしょう。
言葉でいえば、反対語を理解したり、数枚(4枚程度)の絵を見ながらおはなしだって作れてしまうでしょう。
こんな時期におすすめのポイントは、“心に残る作品を選ぶ”ことだと思います。
少しくらい長めの作品でも、最後まで聞く集中力だって育ってきていますから、少し考えながら聞ける作品を読んであげてほしい時期でもあります。
6歳児におすすめの絵本① モチモチの木
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価格:1,540円 |
表紙を見ると、なかなか手に取りにくいかもしれませんね。お子さんもこの表紙を怖がることもあるかもしれません。
でも内容は、これから小学校生活が始まるお子さんにとって、無関係な内容ではありません。
むしろ、この作品に登場する豆太のように勇気を出さなくてはいけない場面の方が多いでしょう。
なので、是非読んでほしい作品なんです。
ラストのじさまの言葉は私たちにも勇気を与えてくれるものだと思います。
新しい環境に向かう年長さんにおすすめの1冊です。
対象年齢は小学校低学年~中学年の作品ですが、パパやママが読んで聞かせるなら6歳でも十分理解できる内容だと思います。
この作品は誰かを想う優しさ、強さ、勇気などを教えてくれる1冊なんです。
ただし、やはり子どもにとっては、表紙を初め本編の挿絵も怖いかもしれません。
とはいえ、本編は内容を重視していれば挿絵もさほど気にならないと思います。
表紙を怖がるようでしたらブックカバーをつけてみてください。それだけで子供の恐怖心は薄れます。内容がいいだけに、何とか読んでほしいんですよねぇ(^^;)
最悪、絵本は一切見せず声だけで伝える!でもいいと思います。
6歳児におすすめの絵本② いちねんせいのがっこうたんけん
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いちねんせいのがっこうたんけん (大型ガイド絵本シリーズ) [ 丘修三 ] 価格:1,650円 |
タイトルのとおり、1年生が学校を探検するおはなしです。
年長さんにおすすめの1冊で、「小学校ってどんなところだろう?」って疑問が「小学校ってこんなところか!」に変わる作品です。
小学校に入学すると、まず最初に行なわれるのがこの“学校探検”という小学校も多いと思います。
上級生が付き添ってくれたり、担任の先生が付き添ってくれたりと、学校によって違いはありますが「まずは小学校に慣れてもらおう」という目的はどこの小学校も同じだと思います。
年長さんから読み始めると、小学校という場所がどんなところなのかイメージできますし、実際入学した後にもう一度読み返すと、絵本の中にあった場所と同じ場所が自分の小学校でもあったり、逆に絵本にはなかった場所があったりと発見がいっぱい!
お兄ちゃんやお姉ちゃんがいるお子さんは、お兄ちゃん、お姉ちゃんが「ここはうちの小学校にもあるよ♪」「こんなところはないなぁ」なんて教えてくれるかもしれませんよ。
入学前の不安も少し薄れるかもしれません。
6歳児におすすめの絵本③ しっぱいにかんぱい!
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価格:1,320円 |
運動会のリレーで失敗してしまったお姉ちゃん。ご飯も食べられないほど落ち込んでしまいました。
昼過ぎにおじいちゃんちに行くと、親戚やいとこなども呼ばれていました。そこでふとしたきっかけから、みんなの失敗話が始まります。
みんなの失敗を聞いているうちに、お姉ちゃんも失敗したことを語り始めて…
この作品は、「褒めること」より「慰めること」がテーマの作品です。
実は、大人でも褒めるより慰める方が難しいと言われています。誰だって失敗はするし、失敗してしまえば落ち込みますよね。
でもしばらくすると、少しずつ元気を取り戻します。
元気を取り戻すきっかけになるのは、多分誰かからの慰めがあったからではないでしょうか。
この作品は、かんぱい!シリーズの中の1冊です。
その中でこの作品を選んだ理由は、小学校に入学するとこのお姉ちゃんのようなことがおこる可能性があるからです。
運動会のリレーに限らず、何かに失敗してしまうことはきっとあるでしょう。そんな時、どんなふうに慰められたかを思い出してもらえると嬉しいです。
自分が失敗したのではなく、お友だちが失敗した時にもきっと役に立つ1冊だと思います。
6歳児におすすめの絵本④ いやいやえん
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いやいやえん (福音館創作童話シリーズ) [ 中川李枝子 ] 価格:1,430円 |
ちゅーりっぷ保育園に通うしげるは、なんでも「いやだ」といって大人たちを困らせます。ある日、保育園の先生に「いやいやえん」に連れて行かれます。
「いやいやえん」はどんなにわがままを言っても「イヤだ」と言っても怒られません。怒られない代わりに、「イヤだ」と言ったものがしげるの前からなくなってしまいます。
例えば、「赤は女の子みたいだからいやだ」といえば、赤いものは全部取られてしまいます。
おやつにリンゴが出てもしげるだけありません。
怒られない「いやいやえん」、怒られてもいやだと言ったものを取り上げられることはない「ちゅーりっぷ保育園」
みんなだったらどっちがいいかな?
そして、しげるはこの後どうなったのかな?
この作品は、かなりボリュームのある長編です。
読むのが大変だったら、途中まで読んで「続きはまた明日ね」ということもできると思いますが、もしお子さんが「続きが聞きたい」といった時にはもう少し先まで読んであげてほしいなと思います。
それだけお子さんの集中力がついてきている証拠なので。
出版が1962年なので、表現が多少今では使わなくなったものもありますが、この作品にハマるとその古い表現までハマってしまうから不思議な1冊です。
6歳児におすすめの絵本⑤ くまの子ウーフ
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くまの子ウーフ改訂新版 (くまの子ウーフの童話集) [ 神沢利子 ] 価格:1,100円 |
くまの子ウーフは遊ぶことと食べることが大好きなこぐまです。
でももっと大好きなことがあります。それは、“考えること”。
どんなことでも「どうして?」と考えてしまいます。その「どうして?」の中には大人がドキッとすることもあったり。「どうして?」の答えはあちこちでかけたり、友だちと会話したり、時にはケンカしたりして自分なりに見つけていくのです。
作者の神沢利子さんは「子供は好奇心のかたまりだ」と感じてこの作品を書いたそうです。
読み聞かせるには、少し長い作品に思われがちですが、読み始めてみるとウーフが可愛かったり、ドキドキするシーンがあったりで、気づけば最後まで読んじゃった!となる作品だと思います。
小学校に入学すると、国語を始め、文を読んだり話を聞いたりする時間は増えますから、入学前に少し長い時間、話しを聞くクセをつけておくのにちょうどいい作品です。
6歳児へのおすすめ絵本5選【まとめ】
- マナーや約束が守れるようになったり自分で考えたことができたりする時期には“心に残る絵本”がおすすめ
- 誰かを想う優しさや強さ、勇気を教えてくれる作品なら【モチモチの木】
- 小学校入学前に予習?するなら【いちねんせいのがっこうたんけん】
- 誰にでも失敗はある!自分にも友達にも!そんな時どうやってなぐされたらいいの?が分かる作品なら【しっぱいにかんぱい!】
- 「いやだ」「いやだ」ばかり言っているといつか自分が困ってしまうことに気付かせてくれる作品なら【いやいやえん】
- 疑問に思ったら一生懸命答えを探す!好奇心を育てる作品なら【くまの子ウーフ】
6歳児へのおすすめ絵本は、今までより内容も濃くなっていて、しかも長いものが多くなってしまいました。
読み手としては、「こんな長いの、無理ぃ~」ってなるかもしれませんね。
この年齢くらいになると、自分で絵本を読むこともできるでしょう。もちろん、自分で読ませるのもとても大切です。
でも、まだまだパパやママと関わる時間も必要な時期でもあります。
このくらいの年齢になると、お兄ちゃんやお姉ちゃんになっている子も少なくないでしょう。そうなると、どうしても我慢させてしまう時間はできてしまいます。だって、パパもママもひとりずつしかいないんですから!
そして、時間は24時間しかないんですから!!
なので、毎日とは言いません。せめて週に一度でも構いませんのでこの年齢のお子さんのためだけの時間を作ってあげてほしいと思います。この頃の記憶は大人になってからも残っているということを心に留めておいてほしいと思います。