
「新生児のうんちが3日もでない!」
「すごく踏ん張っているのに出なくて泣いている」
「便秘が続き、授乳中に吐くように・・・」
新生児のお世話は、ただでさえあたふたしますよね。
特に初めてのお子様だと、わからないことばかり。
そういえば、新生児なのに便を2~3日見ていない気がする・・・。
なんだかお腹も張ってるような・・・?
「もしやこれは、便秘!?」
一気に焦りますよね。
うちの子も、今では快便で元気な男の子です。
ですが、新生児の時は便秘がちで、生後3日から便が出づらくなりました。
まさかの入院中からの便秘ボーイで、当時は本当に心配しました。
どんなに待ってもウンチは出る気配なし・・・。
「もう病院に行くしかない!」
と思ったとしても、ちょっと待って。
実は新生児の赤ちゃんの便秘は、家でのケアで対応できることが多いのです。
私が実際に「これは役に立った!」という経験もふまえて、ご紹介していきます。
もくじ
こんな便秘のサインは対策をするべき
排便の周期には個人差があるので、2日に一回のペースでも大丈夫な子もいます。
私は24時間出ていないと便秘確定と勝手に思っていました。
もう祈るような気持ちでおむつを覗き、がっかりする・・・。
今思えば、心配のしすぎでしたね。
毎日の排便ではなくとも、以下の便秘のサインがなければ特に問題はありません。
新生児の赤ちゃんの「便秘」のサイン
・何をしても機嫌が悪い
・顔を真っ赤にしてウンチを出そうとする
・お腹がパンパンに張っている
・授乳量が減っている
・授乳時に吐く
・うんちに血がついている
このような症状が見られる場合は、赤ちゃんが便秘で苦しいサイン。
まずは、お家でできる「便秘対策」をしてみましょう。
①母親が便秘に良いものを食べる
母乳メインの新生児の赤ちゃんは、お母さんの食べたものがダイレクトに摂取されます。
なので、「ほとんどが母乳なのに便秘がち・・・」という赤ちゃんは、お母さんの食事で解消されることもあります。
食物繊維の多いものを優先的に食べることで、赤ちゃんの腸内も整います。
すると、自然と排便しやすくなります。
さつまいも・レタスなど、野菜を意識して摂取してみましょう。
お母さんの体調も良くなって、一石二鳥です。
②お腹のマッサージ
新生児の赤ちゃんは、上向きでずっと寝ています。
そうすると、腸の動きは悪くなり、便が出にくいのかもしれません。
腸の蠕動運動を助けるマッサージをして、腸を動かしてあげましょう。
やり方は、
- ベビーオイルやクリームを手のひらで温める
- 赤ちゃんのおへその周りを「の」の字を書くようにマッサージをする
このときに使う指は、親指以外の4本です。
そして、お腹が5㎜引っ込むくらいの圧で、ゆっくりマッサージしましょう。
くれぐれも、強く押さないように注意します。
赤ちゃんに話しかけながら、ゆったりとした気持ちでやってみてください。
③便秘体操
実は、足を動かすことも腸を動かす運動になります。
うちの子に効果抜群だったのは、「ペダル漕ぎ運動」と「おしりゆらゆら運動」です。
<ペダル漕ぎ運動>
- 赤ちゃんの足首を持つ
- 左右交互に自転車のペダルを漕ぐように動かす
- 左右10回ほどゆっくり行う
<おしりゆらゆら運動>
- 片足ずつ膝を曲げ、かかとをお腹につける
- おしりに手を当て、ゆらゆらと揺らす
- 足を変えて、左右5回ずつほどする
この運動をすると、おならがプップッとでてきます。
そして数分後、大量のウンチにご対面できました。
機嫌がよければ何回でもしてもいいということだったので、隙あらばこの運動をしていましたよ。
④湯冷ましを飲ませる
新生児の赤ちゃんの、水分量自体が少なくて便が出にくくなっているかもしれません。
湯冷ましが飲める子であれば、少し飲ませてあげると便が出やすくなります。
ただ、新生児の赤ちゃんはまだ湯冷ましを飲めない子も多いですよね。
うちも母乳しか受け付けない子でした。
その場合、母乳での授乳量を増やしても効果があるそうです。
⑤綿棒浣腸
対策①~④を試しても便が出ない場合は、綿棒浣腸を試してもいいかもしれません。
「新生児に浣腸!?」
とびっくりするかもしれませんが、産院でも指導されているので大丈夫です。
やり方は、
- 赤ちゃん綿棒の先にたっぷりとベビーオイルをつける
- 2㎝ほど肛門から入れ、ゆっくりと回す
- 肛門を広げるように、10回ほど回す
綿棒浣腸中に、便が出てくる場合もありますが、その時にでなくても大丈夫です。
肛門が刺激され、いきみやすくなるので、後で自然に排便することも多いです。
「クセにならないか怖い・・・」
綿棒浣腸を続けていると、ふと頭をよぎります。
このまま、綿棒浣腸じゃないとウンチできない子になったらどうしよう・・・。
大丈夫です。
ハイハイしたり、歩いたり、また離乳食が進めば腸の状態は変わります。
うちの子も、最初は毎回綿棒浣腸の時もありましたが、今では自然と排便しています。
クセになることはまずないでしょう。
便秘がひどい時は病院へ
以上の対策をしてみても、便が3日以上でないとかなり頑固な便秘です。
赤ちゃんが苦しそうであれば、一度病院へ相談に行ってみてもいいかもしれません。
稀に、腸に病気がみつかることもあります。
赤ちゃんが吐いたり、泣き続けていたり、顔色が悪かったらすぐに受診しましょう。
新生児の排便についての知識
新生児の便はどんなもの?
新生児の赤ちゃんの便って大人と全然違いますよね。。
まず生まれてすぐ(48時間以内)に出す便を「胎便(たいべん)」といいます。
これは、お母さんのおなかの中で飲み込んだものを出す便です。
色は黒かったり緑っぽかったりしますので、初めて見た時はびっくりしました。
これが、赤ちゃんの生まれて初めてのウンチです。
その後、生後2~4日かけて少しずつ母乳やミルクによる便に変わってきます。
色は胎便の黒色から、少しずつ黄色っぽくなってきます。
これを「移行便(いこうべん)」といいます。
なかには、母乳やミルクのカスがまじり、白い粒の混じった便がでることも。
「なにこれ!?」と心配になりますが、「顆粒便(かりゅうべん)」といいます。
健康には害はないとはいえ、びっくりしました。
そして、その後は、母乳メインかミルクメインかで、少し便に違いがでてきます。
母乳メインの子は、少し濃い黄土色に。
ミルクメインの子は、少し薄めの黄っぽい色の便になっていきます。
まだまだ顆粒がまざったり、少し緑がかった便がでることも。
「緑の便!?こわい!」
と、思ってしまいますよね。
これは胆汁が混じった色なので、このような色になります。
両方とも正常な健康な便なので、安心してくださいね。
新生児の排便周期
新生児の赤ちゃんの便は、水のような便で、量もそこまで多くありません。
おしっこと一緒に常に出す子もいます。
「あれっ!30分前に替えたのに!」
という頻度の子も。
ですが、排便周期には個人差があります。
1日10回する子もいれば、2日に1回の子も。
大人でも、排便の周期はバラバラですから、赤ちゃんにもそれぞれなのです。
本人のタイミングで出せていれば、特に心配はいりません。
新生児は便秘になりやすい
新生児の赤ちゃんは、ほとんどが眠ったままです。
体を動かすことも、ほんのわずかです。
上を向いたままスヤスヤと可愛く寝ているのがほとんどですよね。
なので、腸の動きも活発ではありません。
そして、便を排出する腹筋もないので、便秘になりやすいと言われています。
また、ミルクをメインに飲んでいる赤ちゃんは、少し便が硬くなる傾向があります。
これは粉ミルクと、母乳の成分による違いです。
もちろん、母乳メインの子でも便秘になる子もいるので、これも一概には言えません。
まとめ
・対策するべき「便秘のサイン」を見逃さない
・対策①母親が便秘に良いもの物を食べる
・対策②お腹のマッサージ
・対策③便秘体操
・対策④湯冷ましを飲ませる
・対策⑤綿棒浣腸
・それでも出ない時は病院へ
新生児の赤ちゃんの便秘について、原因や対策をご紹介しました。
これさえ頭に入っていれば、いざ赤ちゃんが便秘になっても大丈夫ですね。
マニュアル通りにいかないと、育児はとても不安です。
私も、うまくいかなければすぐに検索し、上手に排便できる子と比べてしまいました。
「なんでうちの子は・・・」
と、落ち込む毎日でした。
ですが、新生児の赤ちゃんでも一人の人間です。
排便のリズムも個人差があることを頭の隅に置いておきましょう。
今はうまくいかなくても、将来ずっと排便が難しい子というわけではありません。
焦り過ぎず、まずはよく赤ちゃんを観察してみましょう。
お母さん自身も、スキンシップの一つとして便秘対策をしてあげてくださいね。