嘘をつく幼児は病気かも?見極めのポイントと対処法とは?

「うちの子は嘘ばかりつくんだけど、これって何かの病気なのかしら?」

そんなふうに悩んだことはありませんか?

 

嘘をつく…というと、悪いことをする子と思いがちですが、そうではないこともあるんですよ。

今回は、その行動が誰もが通る道なのか、それとも病気なのかを見極めるポイントと対処法をご紹介します。

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嘘をつく幼児の心理と要因

幼児は、現実と妄想や空想の区別をつけるという認識がまだありません。

おしゃべりができるようになった喜びの方が大きいので、いろんなことをおしゃべりしたいだけなんです。

 

誰かに自分の言ったことが伝わる、そしてそれに答えてもらえるというのは多分大人になってからだって嬉しいことですよね。

幼児の場合は、大人よりその喜びが大きいと言われています。

 

自分が言ったことでみんなが楽しんでくれている、笑顔になってくれていると感じると、それが嬉しくて現実のことを話しているうちにその話が大袈裟になってしまったり、想像になってしまうことはよくあることなんですよ。

 

これを“嘘”といっていいのか、微妙なラインだと思うんですよね。

確かに、本当のことではないので、「嘘を言っている」といわれてしまえばそれまでなんですけど。

幼児は、「嘘を言っている」という認識が薄いので、その辺を大人がどう受け止めるかによってその後の成長に反映してしまうんです。

 

幼児の場合、嘘をつく心理としては、「幼稚園で褒められたことをママに言ったら喜んでもらえた。

また喜んでもらいたい」など、相手が喜んでくれた、褒めてくれたなどの経験から、「もっと喜んでもらいたいな」という気持ちがはたらくと言われています。

 

そういう心理がはたらく要因として多いのが、日常生活での会話の数らしいです。

普段からよく家庭内でみんながおしゃべりをしているならここまで「相手を喜ばせたい」という気持ちははたらかないそうです。

 

ある特定の話題になると親が反応する、喜ぶ、笑顔になる…そういうのが続くと多少大袈裟に伝えてでも喜んでもらいたいという気持ちになるんですね。

普段からたくさん会話することを心がけていくと、物事を伝える時、大袈裟に言ったり、想像が入ったりすることは少なくなっていく可能性は高いでしょう。

 

幼児期の嘘は、しばらく様子を見てみましょう。

「それ、嘘でしょ!」と決めつけず、さりげなく訂正してあげるようにすると現実と妄想の区別がつきやすくなるかもしれません。

成長しても嘘をつくのはどうして?

では、幼児期を終えて子供の時期に入っても変わらず嘘をつく場合はどうでしょう?

たくさんの言葉を覚えて、表現力だって大きくなっているから現実にあったことをより忠実に伝えることができる時期になってもまだ想像や妄想、空想を交えて話してしまう子もいますよね。

 

実は、ここから注意していただきたいことがあります。

 

幼児期より脳は発達しているはずなのに、相変わらず幼児期と変わらない表現方法の場合、要因として考えられるのは“愛情不足”“家庭環境”“発達障害”“自己防衛”などです。

 

「うちはちゃんと愛情を注いでいるわ!!」

 

とお叱りを頂きそうなことを書いてしまいましたが、親が思っている愛情の量と子供が求める愛情の量が違うと子供は愛情不足だと感じてしまうんです。

 

例えば、

結婚して何年も子宝に恵まれなかった夫婦がようやく子宝に恵まれ、愛情いっぱいに子供を育てている家庭があったとします。

夫婦そろって子供へたっぷり愛情を注いでいるのに、なぜか子供は嘘ばかりつくってなったら、「どうして?」ってなりますよね。

 

これは、本当に難しいのですが幼児教育などで学ぶ課程に「愛情をたっぷり受けた子供はさらに愛情を求めてしまう傾向がある」という心理があります。

決して愛情を与えていないわけではないので、親としてはどうすればいいのか本当に悩んでしまうと思いますが。

 

この場合は、子供の気持ちに答えようと更に愛情を注ぐのは要注意なんです。なので、愛情面は今までどおりで、その他の部分で子供を成長させることを考えるといいかもしれません。

 

子供と一緒に家事をやるなんてこともいいかもしれませんよ。

子供は自分に親の目が向けられているという安心感が満たされますし、将来子供が一通りの家事ができるようになるという利点もありますから。

 

「あなたはいい子ね」「世界で一番大好き」という気持ちを言葉にするのは適度にしておいて、

その分、一緒に何かをやることで「あなたをしっかり見ている」「大切なあなたが将来困らないことを願っている」というメッセージを態度で示してみてはいかがでしょうか?

 

子供の場合の嘘は、単純には解決しないことが多いのでリアルでその年代の子供と向き合っている親御さんはとても大変だと思いますが、

ここは親として成長する時期でもあると覚悟を決めなくてはいけない時期なのかもしれませんね。

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病気との関係は?

愛情不足や家庭環境が原因ではないのに嘘をつく場合には、他にどんな要因が考えられるのでしょうか?

 

嘘をつく可能性が高い病気というのは、ぶっちゃけるとあります。

正確には、“嘘”をつく病気ではなく、脳や心がそうさせてしまう病気だということをご理解ください。

 

本人の意思と、嘘が必ずしも一致しているとは限らないので「あいつは嘘つき!」と断定しないでほしいのです。

 

可能性が高いとされている病気には、心の病気と脳の病気があります。

ここでは、心の病気として可能性が高いものを3つご紹介します。

【虚偽性障害】

「親切にしてもらいたい」「かまってもらいたい」という気持ちから、具合が悪いと言ってしまったり、病気を大袈裟に伝えてみたり(例えばただの風邪なのに「肺炎で入院することになった」など)。

これは、誰かを騙して傷つけようとするような嘘ではなく、本人が誰かにかまってもらいたくて嘘をついてしまう症状のある障害です。

【演技性パーソナル障害】

幼少期からの環境の中で引き起こされる障害です。

何らかの原因で“自分”という人間を演じなくてはいけないと思い込んでしまうという症状があります。

本当の自分の性格を封印して、誰かが喜ぶキャラクターになりきるという感じです。

実は、この病気は幼少期、特に誰にも気付かれずに成長してきた子供でも、なりうる可能性が高い障害なんです。

誰かに「もう演じなくてもいいんだよ」というサインをもらえるまで続く心の病気の中では、かなり深刻なものかもしれません。

【反社会性パーソナル障害】

心の病気の中でも、とても厄介なものがコレ。

自分が良ければ、人を傷つけても騙してもいいんだと思ってしまう障害です。

自分以外の人やルール、法律さえも軽んじて見ているため、傷つけても騙してもその行為に対しての罪悪感がないことが多いようです。

この障害を持ったまま大人になってしまうと、例えば就職したあとで上司に叱られたら「あいつは何も分かってない!」などと批判し、衝突する可能性が高いとされています。

自分の思い通りにならないとキレやすいので、周りに危害を加える危険性が高い障害です。

様子見か受診か?【対処法】

心の病気かもしれないと言われたら、親御さんとしては「どうすればいいの?」と悩んでしまうかもしれませんよね。

私だったらそう思って焦ってしまいます。

 

でも焦らないでほしいんです。

まずは、どれくらいの頻度で嘘をついてしまうのか、その嘘は誰かを傷つけてしまう嘘か、このまま様子を見ていていいのか…などを注意深く観察してみましょう。

 

心に何かを抱えている場合には、まずその要因は何かを見つけてあげることが大切です。

例えば、その嘘が自分を守ろうとするものであれば、その背景に何があるのかを知ることが必要です。

 

親を始めとするその子を取り巻く環境の中に原因があることが多いと言われているので、そこから探してみましょう。

親の心理状態が不安定だったり、大人に対して不安や恐怖心があったり、誰かを心配させないために「大丈夫だよ」「心配しないで」「なんでもない」などが口癖になっている場合もありますので、言動にも注意を払ってみてほしいです。

 

そして、それらの要因が特定されない場合には一度受診して相談してみることも必要になってくるかもしれません。

心の病気の場合、受診科は精神科がオススメですが、意外とこの科は敷居が高いですよね。

通院してみると他の科と大きく変わることはないのですが、やはり最初の一歩を踏み出すのには勇気が必要と思う方が多いようです。

 

私は、小学生の頃交通事故に遭い、大きなけがをして未来が見えなくなったことがありました。

その際、精神科を受診した経験があるのですが、内科系や外科系の科と違って、メインは「話をする」「話を聞いてもらう」ところです。

 

お子さんの症状に不安を抱えているなら、思っていること、不安なことなどを素直に聞いてもらうことがとても大切だと思うんです。

 

もしかしたら、時期がくれば症状も落ち着いてくるかもしれないような場合でも、話しを聞いてもらうことで親御さんの気持ちが変わる可能性が高いんですよ。

 

結果的にお子さんを冷静に見ることができ、お子さんの精神状態も安定して症状が改善されるという流れになることも少なくありません。

 

「自分の子供のことは自分で何とかしなくちゃ!」

なんて思う必要はないんです。

誰かの助言や経験談などを聞くことで、一人では思いつかなかったことに気付けるチャンスがあります。

受診という手段は、親御さんの心を支えてくれる手段でもあるということを知っておいてほしいと思います。

嘘をつく幼児は病気?見極めのポイントと対処法【まとめ】

  1. 幼児期の嘘は、嘘という認識がないものが多いので様子を見守る
  2. 子供の嘘の要因として可能性が高いのは“愛情不足”“家庭環境”“発達障害”“自己防衛”だが愛情過多も要注意
  3. 嘘をついてしまう場合がある病気の症状を理解する
  4. 嘘をつく子の様子見と受診のタイミングを見極める

 

心の病気の場合、改善されるまでには時間がかかることが多いと言われています。

嘘というものはついたことがない人はおそらく居ないでしょう。

どんなに小さなことでも事実とは違うことを言ってしまえばそれは「嘘」となってしまうのですからね。

 

ただ、親御さんなら「我が子には素直に育ってほしい」という願いを持っていると思いますので、お子さんが嘘をついているという事実はとてもショックだと思います。

 

親御さんにできることは、日頃からじっくりお子さんの話に耳を傾けることや、本当のことを言った方が気持ちがいい、怒られないなどを学ばせることなのかもしれませんね。

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